一般・消化器・小児外科トピックス

手術支援ロボット ダヴィンチ

当科では、2015年7月よりMaster-slave manipulator system 型の手術支援ロボットであるda Vinci Surgical System(以下 ダ・ヴィンチ)を用いた腹腔鏡下胃がん手術を行っています。
ダ・ヴィンチを用いた手術では、従来の腹腔鏡下手術と比べて、さらに繊細で安全性の高い手術治療が期待されています。


みかん

da Vinci Surgical Systemを用いて ①ミカンの皮めくり、②ふさを分ける、③縫合・結紮をしている動画。手術ロボットの長所である「拡大視効果」と「繊細さ」が分かります。

長径4mm程度の米粒に漢字を書いている動画。小さいだけでなく凹凸不正な米の表面に2mm以下の漢字を書き込んでおり、手術ロボットの正確な「微細で繊細な」動きに驚きです。1円玉と比較して、いかに細かい操作かがわかります。



ロボット手術の外観

当院では最新のda Vinci Surgical Xi Systemが稼働しています。この手術ロボットは「Surgeon Console」、「Patient-side Cart」、「Vision System」から成り、Patient-side Cartに連結した鉗子を患者さんに挿入して手術を行います。外科医は、高い解像度の3次元モニターを見ながら、関節機能をもつ鉗子を操って細かな操作を行います。あたかも患者の体内に入って患部を切除しているような感覚です。夢物語であった「ミクロの決死圏」が現実のものとなったような感覚で手術が行われるのです。





胃全摘術・食道空腸再建

手術ロボットの4本のアームを患者さんに連結して手術を開始します。外科医は、「Surgeon Console」を操作することで手術が行われます。
がん転移の疑われる膵臓周囲のリンパ節を取り除いていき、胃に注ぐ血管を切離することで胃全摘および脾臓摘出を行っています。その後、消化管再建操作に移りますが、動画では食道と小腸の縫合を行っています。手首のように自由に動く関節の長所がよく理解できます。最後に、ICGといわれるお薬を注入して蛍光発色させることで繋いだ小腸の血流が保たれていることを確認して手術を終えています。
このように「拡大視効果」、「緻密な操作」だけでなく、「術中ナビゲーション」という最新のテクノロジーも兼ね備えており、安全性の高い手術が可能となるのです。